動物の発生

ウニ、イモリ、メダカ 形づくりの手順

第2章 イモリの発生  セキツイ動物の体の基本設計

次にイモリを例に、私たち人間と同じセキツイ動物の発生の過程を見ていくことにしましょう。

イモリはカエルやサンショウウオと同じ両生類の仲間です。

イモリの卵はウニに比べてずっと大きく直径が2ミリほどもあります。

また、動物極側が黒っぽく、卵の段階で動物極、植物極がわかります。

はじめはウニと同じように卵割により細胞の数が増えていきます。

イモリの卵では、植物極側の分裂に時間がかかります。

また動物極側の細胞に比べて植物極側の細胞が大きくなっています。

卵割が進み細胞の数が増加していきます。

細胞が小さくなり、個々の細胞を区別することができなくなってきました。

これがイモリの胞胚です。

この段階の胚で断面を見ると、やや動物極側に偏って胞胚腔ができています。

やがて植物極側に、一本の、すじのようなものが見えてきます。

これが原口でここから表面の細胞が内部へともぐりこんでいきます。

この段階がイモリの原腸胚です。

時間が経つにつれて動物極側の黒っぽい部分が広がって全体をおおっていきます。

原腸胚では胚は3つの胚葉に分けられます。

表面を覆っているのが外胚葉、そして外からは見えませんが、原腸の下側の部分が内胚葉、上側が中胚葉です。

ウニの場合と異なるところもありますが、卵割による細胞数の増加、胞胚や原腸の形成など同じような過程を経て発生が進んでいきます。

直径0.1ミリのウニの卵で起こっていることも、1万倍ほどの体積をもつイモリの卵で起こっていることも本質的には同じなのです。


 卵割(イモリ胚)

 原口の形成

 外胚葉、中胚葉、内胚葉

イモリ、ウニ 発生の比較

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