雲の上のお花畑

高山植物の世界

これまでたくさんの高山植物を見てきました。

みな背丈も低く草のように見えたと思いますが、この中にいく種類か木も混じっているのです。

コケモモやツガザクラの仲間は、背丈が10センチほどしかありませんが、れっきとしたツツジ科の低木です。

茎を見ると細くても草ではなく、木であることがわかります。

チングルマ、このかわいらしい花を咲かせる植物は、バラ科の低木です。

高山植物には種子をつくったあと植物体がすべて枯れてしまうような一年生植物はほとんどありません。

クロユリもハクサンコザクラも地上にある部分は枯れてしまいますが、球根や地下茎に栄養分をたくわえて冬を越します。

これらの植物は一年間にわずかしか成長しません。

短い夏のあいだの光合成によって、少しだけ枝を伸ばしたり、球根を大きくしたりします。

そして次の年に、またほんの少しだけ成長する、そんなことを高山植物はくりかえします。

このイワイチョウも何年もかかってやっとこの大きさにまで成長し花を咲かせているのです。

高山植物は短い夏と長い冬という悪い条件にみごとに適応した植物たちなのです。

夏が短いことに加えて、冬の低温と季節風による乾燥も大きな脅威です。

高山植物が、土の下の地下茎や球根の形で、あるいは地面を這って冬を過ごすのは乾燥や凍結から身を守るためなのです。

 高山帯にはハイマツやナナカマドなど潅木でおおわれているところがありますが、そこは、冬にすっぽりと雪でおおわれてしまうような場所です。

 雪の下は湿気があり、温度も0℃以下には下がりません。

厚く積もる雪も高山植物を守っているのです。

アオノツガザクラ

小さくても、草ではなく木

球根、地下茎で冬を過ごす植物も多い

ナナカマドなどの潅木

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