<細胞>

生物を形づくる単位

ところが、このような細胞とは全く異なるタイプの細胞から出来ている生物がいます。

 乳酸菌や大腸菌などバクテリアの仲間には核はみられません。

 ランソウ類は緑色をしていて光合成もしますが、核だけでなく葉緑体も見られません。

 このような細胞は原核細胞とよばれ原始的な細胞と考えられています。

 大きさも小さく、葉緑体やミトコンドリアと同じくらいしかありません。

 それに対して、核をもった細胞は真核細胞と呼ばれています。

 ミトコンドリアも葉緑体も、分裂により数を増やします。

 また遺伝子であるDNAもっています。

 ミトコンドリアや葉緑体は、まるで独立した生物であるかのようです。

 リン・マルグリスはバクテリアのような原核細胞どうしの共生によって核をもった真核細胞が出来たという、細胞共生説を提唱しました。

 まず、大きな細胞に酸素を利用する細菌が共生し、ミトコンドリアになりました。

 べん毛はスピロヘータという細長い細菌が共生したものです。

 このようにして動物細胞ができました。

 次に光合成をするランソウ類が共生し、葉緑体になりました。

 このようにして植物の細胞ができたのです。

単細胞生物どうしの共生は現在でも見られます。

 このミドリゾウリムシではゾウリムシの仲間にクロレラが共生しています。

 クロレラは光合成によって糖分を合成し、それがゾウリムシの栄養になるのです。

 ランソウ類が葉緑体になっていくときにも、これと同じようなことが起こったと考えられています。

 他の例も見てみましょう。

 シロアリの腸内には細菌や原生動物など様々な微生物が棲みついて、食べた木材の消化を助けています。

 そしてこれらの微生物の間にもいろいろな共生が見られます。

この原生動物のまわりで動いているのは繊毛ではありません。

スピロヘータと呼ばれる細菌の仲間が原生動物の運動を助けているのです。

細胞内にもメタン細菌など様々な細菌が共生しています。

 このように、細胞同士がじかに触れ合う単細胞生物の世界では細胞の間での共生がおきやすいのです。

運動するバクテリア

乳酸菌

ユレモ

イシクラゲ

葉緑体の分裂

細胞共生説

ミドリゾウリムシ

シロアリの腸内微生物

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