ユリ科のカタクリも芽を出しはじめました。

つぼみは2枚の葉に大切に包まれて出てきます。

やがてつぼみは色づき、春の光を浴びて花弁を広げます。

可憐な花を咲かせるカタクリには春の妖精という言葉がよく似合います。

蜜や花粉を求めて、虫たちも飛び交います。

早春のこの時期には、受粉をしてくれる昆虫はあまり多くありません。

多くの種類の花たちは少しずつ時期をずらして咲くことによって、競争を避け、順番に受粉をしてもらっているのです。

ギフチョウも姿を現しました。

けれども忙しく飛びまわっていて、蜜を吸っている様子はありません。

急にいなくなったと思ったら、つがいになっていました。

カタクリの花園は雄と雌が出会う場所にもなっているのです。

これら春の花たちが見られるのはほんの短い期間です。  

季節がかわり、やがて跡形もなく消えていってしまいます。

5月の終り、同じ落葉樹の森に来てみました。

あたりの様子はすっかり変わり、森は初夏の新緑の季節へと変化しています。

カタクリなど春の妖精たちの姿はどこにも見られません。

もう次の年まで再び私たちの前に姿を現すことは無いのです。

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−植物の生存戦略−

春の妖精たち

カタクリのつぼみ

カタクリの花

ギフチョウ

花の終わり