同じように森の中で生活しながら、春植物とは全く違う生き方をしている植物もあります。

ミズヒキは夏の濃い緑の葉の中に鮮やかな赤い色がよく似合います。

この花の名前は、その赤く細長い花のならびかたが、祝儀袋のミズヒキを思いおこさせるところからついたのでしょう。

ミズヒキはカタクリなどの春植物とは違って夏の薄暗い林の下で葉を広げ、花を咲かせます。

このように少ししか光が届かないところでどうして生きていけるのでしょうか。

その秘密は、この薄くて平たい葉の部分にあります。

大きく広げた葉が弱い光を集めるのです。

葉がうすいので消費するエネルギーも少なくてすみます。

ミズヒキは林の下のような光があまりあたらないところでも生きていけるようにうまく適応した植物なのです。

森の中では同じような生き方をしている植物は、他にもいろいろ見られます。

落ち葉の中から白い色をした奇妙なものが顔を出しています。

これはギンリョウソウです。

葉は退化し、葉緑体もありません。

薄紫色をしているのがめしべで、そのまわりに黄色いおしべの葯がみられます。。

ギンリョウソウは暗い森の中で、光合成をすることをやめてしまった植物です。

光合成をしないで、どうやって栄養を得ているのでしょうか。

その秘密は根の部分にあるようです。

根についた菌類が落ち葉を分解し、その栄養をもらって生きているのです。

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−植物の生存戦略−

春の妖精たち

ミズヒキ

ミズヒキの小さな花

ミズヒキの葉

ギンリョウソウ