カタクリやミズヒキのように森の下で暮らすのではなく、果敢にもまわりの樹木に競争を挑んでいく植物もあります。

フジは観賞用にふじ棚としてつくられていますが、自然の中のフジは他の木の幹にからみついて成長するつる植物です。

種子から芽生えてあるていど成長するとつるを伸ばしまわりの木に巻き付いて、高い空をめざします。

自分で太い茎を作らなくて済む分だけ短い時間に高くまでのびることができるのです。

木の梢までたどりついた葉は十分な光を受け、さかんに光合成をします。

まわりにもつるをのばし、やがて木の上をおおってしまいます。

下になった木は生きていくのに必要な光を得ることができません。

幹も締めつけられ、やがて枯れてしまうのです。

秋の七草のひとつ、クズもつる植物の一種です。

道路脇の低木や空き地などをこのクズが全部おおってしまっているのをよく見かけます。

動物とちがい、動き回ってエサをとることもなく、ただ自然のままに生えているだけのように見える植物の世界でも光をめぐるきびしい生存競争が行われているのです。

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−植物の生存戦略−

春の妖精たち

ヤマフジ

からみつくフジのつる

クズの花

クズに覆われた樹木