コケ

陸上生活のパイオニア

 コケは今から4億年以上も昔の古生代と呼ばれる時代に、水辺から陸上に進出した植物です。小さく、地表を這うように繁殖し、美しい花を咲かせることもありません。けれども、その原始的な体のつくりのせいでしょうか、コケには何か不思議な魅力があるようです

27分

<左> ゼニゴケの成長する様子をひと月ほど撮影してみました。途中、葉状体に穴があいたり、草が生えてきたりして心配しましたが二又に分かれながら力強く成長してくれました。

<右> 杯状体と呼ばれるカップのようなものの中に、無性芽と呼ばれるゼニゴケの小さな植物体がたくさんつくらます。この無性芽は雨によって流れ出し、まわりへとゼニゴケの分布を広げます。

成熟した雄株のカサ(雄器床)に水滴を落としてみると、白っぽくにごってきます。側面から顕微鏡で見てみると精細胞が煙が噴出するように出ています。精細胞からは、らせん状の精子が出てきて、2本のべん毛で活発に動いています。

卵細胞は雌株のカサがまだ小さいときに成熟します。撮影にはカサの直径が直径2mmほどのものを使いました。カサをカミソリで切り、造卵器が見える状態で顕微鏡にセットして精子が入った液をかけるということを根気よく繰り返し、うまくいくと造卵器の口に精子が集まっているのを見ることができます。

受精後に雌株のカサは柄を伸ばし、大きく成長していきます。雄株のほうが精子を飛散させるためにカサを伸ばすのに対し、雌株のほうは胞子を飛ばすためにカサを伸ばすのでしょう。やがてカサの下では胞子のうが成熟し雨の後など空気が乾いたときに外へ出てきて胞子を飛ばします。

葉状体の成長

無性芽の形成

[ 成長、無性生殖 ]

[ 有性生殖 ]

精細胞の放出

側面より見たところ

ゼニゴケの精子

造卵器に集まる精子

管内を精子が移動する様子

[ 胞子散布 ]

雌器床の成長

胞子の放出

空気の流れで胞子が飛んでいく

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