植物のデザイン

葉、茎、根、花〜果実 形に潜む謎

― 第1章 ― 葉のデザイン

あなたは、葉っぱという言葉を聞いたときに、どんな形をイメージしますか?

このサカキのような単純な葉の形でしょうか。

それとも手のひらのようなカエデの葉でしょうか。

ひと口に葉といっても様々なものがあります。

3mにもなる大きなバナナの葉。

茎のように見えるところも葉の一部で、葉柄と呼ばれる部分です。

針葉樹のスギでは、この針のようなものが一枚の葉にあたります。

複葉といって大きな一枚の葉が、たくさんの小葉に分かれているものもあります。

このヌルデの葉が、複葉への変化の様子を見せてくれているようです。

葉の役割は光のエネルギーを吸収して光合成をすることです。

同じ光合成という役割のために、なぜこのように多様な葉の形があるのでしょうか。

複葉では、小さく分かれることによって、風や雨の力をうまく逃がし、葉が破れたり折れたりすることを防いでいます。

このカエデの場合には、春にすばやく葉を広げるためのデザインでしょうか。

棘のような葉は、乾燥を防いだり、動物に食べられにくくするためと考えられています。

葉は光合成という同じはたらきをしながらも、その生育環境や生き方の違いによって様々な形を生み出してきたのです。

 葉の展開(カエデ)

巨大なバナナの葉

針のようなスギの葉

 ヌルデの複葉

 ヒサカキ

 マルバノキ

 ヤツデ

シュロ 

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