植物のデザイン

葉、茎、根、花〜果実 形に潜む謎

次に葉の細かいつくりを顕微鏡で見てみることにしましょう。

断面を見るのにはツバキのような厚みのあるものが適しています。

表面は透明な一層の表皮でおおわれています。

この表皮で内部を保護しているのです。

表側の表皮は、さらにロウのようなものでおおわれています。

これは、クチクラとよばれる物質で、雨をはじき、紫外線や病原菌から葉を守っています。

表皮の下には細長い細胞がぎっしりと並んでいます。

この部分は柵状組織と呼ばれ、葉にあたる光を確実に吸収する構造になっています。

それに対して葉の裏側は、細胞の形が不規則で、すき間がたくさん空いています。

こちらには海綿状組織という名前がついています。

すき間の多いこの構造は、光合成に必要な二酸化炭素の吸収や酸素の放出といった気体の出入りに適しています。

この薄い葉の中に光合成をするための細かな構造がデザインされているのです。

さらに葉の裏側にはたくさんの気孔が見られます。

光合成のためには、二酸化炭素を取り入れるために気孔を開きます。

水が少ないときには蒸散を抑えるために気孔を閉じなければなりません。

気孔は開閉が自動コントロールされている葉っぱの換気口です。

 葉の断面の観察

 ツバキの葉の断面

 表皮と柵状組織

 海綿状組織

 気孔(ツバキ)

気孔(ムラサキツユクサ)

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