植物のデザイン

葉、茎、根、花〜果実 形に潜む謎

― 第3章 ― 根のデザイン

根は土の中にあってふだんあまり見ることはありません。

身近に生えている草の根を掘って観察してみましょう。

水でていねいに土を洗い流していくと、だんだんと根がその姿を現してきます。

中心にある太い根は主根とよばれています。

主根は地面に打ち込まれた太い杭のように地上部の植物体を支えます。

主根からはたくさんの側根が伸びています。

さらに側根を拡大してみると、たくさんの細かい毛のようなものが出ています。

これは根毛といって根の表皮細胞の一部が長く伸びたものです。

この根毛が土壌の粒子の間に入り込んで、水や無機養分を吸収するのです。

今度はメヒシバの根を見てみましょう。

イネ科植物の根には主根は無く、同じくらいの太さのひげ根がたくさん見られます。

根は水と無機養分を吸収するために、たくさんの側根やひげ根を伸ばし、さらに根毛を出して表面積を増やします。

イネでは、一株あたりの根の長さが12km以上にもなるということです。

次に根の内部を見てみましょう。

この太い穴は道管です。

師館は茎の場合と異なり、道管と交互に並んでいます。

根では内皮と呼ばれる部分が重要な役割をしています。

ここで中に取り入れる水と無機養分の量がコントロールされているのです。

内皮では細胞同士がすき間なくぴったりと接着しています。

さらに細胞壁にはろうのような物質が沈着して、カスパリー線と呼ばれる仕切りをつくっています。

物質が内皮の細胞を通過してからでないと出入りできない構造になっているのです。

主根と側根(双子葉植物)

 ひげ根(単子葉植物)

 根毛

 内皮

 内皮のはたらき

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