植物の生殖

花のメカニズム、2つの生殖法

植物に雄、雌といった性があることは、いつ頃から知られるようになったのでしょうか。

古代アッシリアのレリーフにはナツメヤシに人工授粉をしている様子が描かれています。

当時の人々はナツメヤシの実ができるためには花粉がめしべに付くことが必要なことを知っていたのです。

17世紀の末にはドイツのカメラリウスが、多くの植物で受粉の実験を行っています。

そして、おしべを除去してめしべに花粉がつかないようにしたり、雄株と雌株が分かれている植物を隔離したりすると種子ができないということを確かめました。

 このような研究の結果、カメラリスは動物と同じように、植物にも雄、雌の性があるということを明らかにしたのです。
それでは私たちも種子植物の生殖について、まず花のつくりから見てみることにしましょう。

美しい花弁に囲まれて中央に生殖に関係するおしべとめしべが見られます。

 おしべの先の花粉の入っている袋は葯と呼ばれています。

 開花後しばらくすると葯が開いて中の花粉が姿を現します。

 タンポポでは葯はめしべの付け根を取り囲んだ形になっています。

 そして中央のめしべが伸びてくるとき、そこに付着して花粉が外へ出てきます。

 めしべの先の花粉が付く部分は柱頭と呼ばれています。

 先が分かれていたり、こぶのような形になっていたり植物によって様々な形の柱頭が見られます。

 この様な形は花粉が付着しやすいように表面積を広げるためのものなのでしょう。

さらに細かい毛のようなものが生えていたり、ユリのように粘液を分泌するものもあります。

 めしべの付け根の部分は膨らんでいて中には小さな粒状のものが入っています。

真珠のような美しい光沢、この小さな粒には胚珠という名前がつけられています。

 この胚珠が種子のはじまりです。

胚珠の入っている、この膨らんだ部分は子房と呼ばれています。

 子房という言葉は子供が入っている部屋というような意味でしょうか。

ナツメヤシ

ユリの花

タンポポの柱頭

アサガオの柱頭

トレニアの柱頭

胚珠(ウメ)

胚珠(エンドウ)

種子(エンドウ)

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