植物の生殖

花のメカニズム、2つの生殖法

植物はなぜ多様な子孫をつくろうとするのでしょうか。

 それは病気や環境の変化に対抗するためと考えられています。

 同じような性質のものばかりだと、病気の流行によって全滅してしまうかも知れません。

 あるいは暑さ寒さなどの気候の変動にも弱いでしょう。

 けれども、多様な性質の子供がいれば、どれかが生き残るという可能性も大きくなるのです。

 いっぽう安定した環境では、栄養生殖のほうが都合がいいでしょう。

その環境に合ったものが時間をかけずにどんどん増えていくことができるからです。

 この2つの生殖方法の特徴を植物たちはうまく使い分けているのです。

 人も農業や園芸で、この2つの生殖法の違いを利用しています。

 新しい品種をつくり出すときには、性質の異なるものどうしを交配し、多様な子供の中から目的にあったものを選んでいきます。

 その反対に同じ品種のものを増やすときには、栄養生殖を利用します。

 株分けをしたり、イモやつるで増やしたり‥‥。さし木やとり木、接ぎ木なども栄養生殖と同じです。


日本全国に植えられている桜ソメイヨシノ、このサクラも、もとはたぶん一本の木だろうと考えられています。

江戸時代に見つけられた品種が、接ぎ木などによって増やされたのです。

ホテイアオイの花

ホテイアオイ(栄養生殖)

アオウキクサ(栄養生殖)

アオウキクサの花

さし木による繁殖

接ぎ木による繁殖

無性生殖で増やされた
ソメイヨシノ

変化に富んだアジサイの品種

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