植物の生殖

花のメカニズム、2つの生殖法

こんなにたくさんの花を咲かせているのにこのサクラにはほとんど種子ができません。

同じ遺伝子を持ったものの間では花粉管が伸びないなど、受精を妨げるようなしくみがあるのです。

植物が近親交配を避けるしくみは他にもいろいろ見られます。

ショウジョウバカマでは花の咲きはじめには、メシベだけが外に出ています。

先に他の花の花粉を受け取り、その後に葯を開いて花粉を出すのです。

キキョウの花はその反対に花粉を出した後にめしべの柱頭が開きます。

雄株と雌株が別々になっているものもあります。

 種子をつけないソメイヨシノに対して野生のサクラであるヤマザクラはたくさんの実をつけます。

 野生のサクラは、それぞれの木が異なる遺伝子をもったものの集団なのです。

 その美しさゆえに同じ品種が増やされ、人間のために咲いているソメイヨシノ。

 それに対し、多様な子孫をつくるため、そして受粉をしてくれる鳥や昆虫を呼ぶために花を咲かせるヤマザクラ。

同じように満開の花を咲かせているこの2種類のサクラも、その花の意味は全く異なるのです。

 

ヤマザクラ

ヤマザクラの果実

雌性先熟(ショウジョウバカマ)

雄性先熟(キキョウ)

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