これまで見てきたように、プラナリアには様々な面白い特徴がありますが、なんといっても有名なのはそのすばらしい再生力です。

プラナリアを2つに切断すると、その両方がそれぞれ完全な1匹のプラナリアに再生します。

実際に切ってみましょう。

実験は氷で温度を低くしてプラナリアの動きを止めて行います。低温麻酔といったところでしょうか。

ピンセットではさむと体が切れてしまうので、柔らかい筆でプラナリアをとります。

さあ、切ってみましょう。

切り口が縮んでいます。体液が外へ流れ出るのを防いでいるのです。

今度はもっとたくさんに切ってみましょう。

このように小さく切られて、どうして生きていられるのでしょうか。

プラナリアの体にいったい、どのような秘密がかくされているのか見ていくことにしましょう。

動物が生きていくのに必要なことで、まず思い浮かぶことは呼吸ですが、プラナリアの体にはエラや肺のような特別な呼吸器官はありません。

体表からの酸素の取り込み、つまり皮膚呼吸だけで生きているようです。

体が扁平なのでこれだけで体の中にまで十分酸素を補給できるのでしょう。

心臓や血管のような酸素を運ぶ体液の循環のしくみもありません。

口が無ければエサを食べることができないわけですが、生きていくための栄養をどのようにして補給しているのでしょう。

プラナリアはひと月以上エサを食べなくても平気です。蓄えられた栄養分を使い、さらに体が小さくなりながら生きていくようです。

アンモニアなど有害な老廃物はどのようにして排出しているのでしょうか。

原腎管とほのお細胞がプラナリアの排出器官です。長い繊毛のゆらゆらとした動きがほのお細胞の特徴です。

このほのお細胞の運動によって、余分な水と老廃物が原腎管へ、そしてさらに体表へと排出されていくのです。

神経系も比較的体全体に分散して分布しています。頭の無いものはしばらく視覚やエサの化学物質に対する感覚が失われますが、頭が無くても死ぬことはありません。

ものに触れるといった刺激を受けとめたり、運動をコントロールしたりといったことは体の各部分がある程度独立して行っているようです。

プラナリアがたくさんに切られても平気なのは、このように生きていくのに必要なしくみやはたらきが体全体に分散してるためなのです。

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