シダ植物

−太古の森の末裔たち−

シナリオより

前葉体の培養

前葉体(ゼンマイ)

精子の放出

受精

ゼンマイの胞子を播いて育ててみましょう。

育て方は簡単です。水でうすめた液体肥料を、植木鉢の破片などに吸わせたものを使います。

園芸用の、このような苗床も利用できます。

あまり多くなりすぎないように胞子をまきます。

そして、直射日光のあたらない窓から少し離れた場所に置きましょう。

ゼンマイの胞子はきれいな緑色をしています。すでに光合成のための、葉緑体をもっているのです。

胞子は水を吸ってふくらみ、発芽します。

さらに、光合成によって体の成分をつくり、細胞分裂をくりかえしながら成長していきます。

細長い根のように見えるものは仮根とよばれています。

やがて平たいハートのような型になってきます。これには前葉体という名前がついています。

前葉体には根、茎、葉の区別も無く、原始的な形をしています。

白い色をした丸いものがふちのほうについています。

これは造精器。まわりに水があると精子が出てきます。

シダ植物は、動物と同じように精子をもっているのです。

卵細胞もつくられます。

前葉体の中央下側の部分、この出っ張った造卵器の奥のほうに卵が一つずつ入っています。

受精は雨水や夜露などによって前葉体に水滴がついたときに行われます。

らせん状をしたシダの精子が、たくさんの繊毛によって回転しながら進みます。

造卵器の、卵細胞への入り口が開き、受精の準備ができました。

精子が造卵器のまわりにあつまっています。

1つの精子が入り口にたどりつきました。

ねじを回すように回転しながら中のほうへと入っていきます。

この奥で受精がおこり、新しい生命が誕生しているのです。

受精できる精子は一つだけです。後からやって来たものは、中に入ることはできません。 

受精卵は細胞分裂をくりかえし、成長していきます。

前葉体からのびたこの小さな植物体が、やがては大きなゼンマイへと成長していくのです。

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