照葉樹林

文化の故郷

かって西日本の平野部は、カシノキやシイノキなどの常緑の深い森で覆われていました。

照葉樹林と呼ばれている森です。

人々はその森に住み、食べ物を手に入れ、自然の中の一員として生きていました。

日本書紀には、草や木がものを言ったという記述も見られます。

人々は、まわりの石や草木にも神がやどっていることを感じながら生活していたのです。

 けれども、その広大な森も今から2000年ほど前に急激に姿を消していったようです。

 その頃を境に、遺跡の土に含まれるシイやカシの花粉が消え、代わりにイネの葉に含まれるケイ酸質のプラントオパールと呼ばれるものが多くでるようになるのです。

 原始のままの照葉樹林は現在では神社の鎮守の森などに断片的にしか残っていません。

 けれども人がその森と関わり合いながら身につけてきた生活のしかたは現在にも多く残っているようです。

 この常緑の森、照葉樹林は私たちの心の故郷ともいえる森なのです。

カシやシイから成る照葉樹林

 カシの花粉

 アラカシ

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