ボルボックス

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−謎の球形生物−

ボルボックスが見られる田んぼは、変化の激しい環境です。

稲が育つにつれて、水面に届く光は弱くなっていきます。

水もいつまでもあるわけではありません。

そんなところを生き抜く方法もボルボックスはもっています。

 ボルボックスの集団の中に、少しかわったものが現れてきました。

これは雄のボルボックスです。

精子束とよばれる精子の集団が見られます。

 こちらは雌。中にあるのは卵細胞です。

先ほど見た生殖細胞よりもたくさんの数が見られます。

卵細胞と精子が同じ群体の中にできる種類のボルボックスもいますが、Volvox.carteriは雌雄異体といって雄と雌が完全に分かれています。

やがて雄の群体から精子束が泳ぎ出し雌の群体へとたどりつきます。

精子束は雌群体の表面を溶かして穴をあけ、精子が中へと入っていきます。

 そして卵細胞と精子は受精をします。

やがて受精卵の周りには厚い殻がつくられていきます。

色もオレンジ色に変わってきました。

この殻を持った状態は暑さや寒さに強く、水のなくなった田んぼの乾燥にも耐えることができます。

風によって飛ばされたり、水鳥の足について運ばれることもあるでしょう。

ボルボックスはこの殻をもった状態で環境条件の悪い時期をやり過ごし、さらに遠くへと移動することもできるのです。

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変化の大きな水田の環境

 雄性群体

 精子束

 雌性群体

 精子束が雌群体に付着

 精子が内部に侵入する

 接合子(V.carteri)

棘の目立つV.barberiの接合子