ゾウリムシ

2000年 第41回 科学技術映像祭 科学技術長官賞 受賞作品

 ゾウリムシは単細胞生物として有名ですが、その細胞は 食胞、収縮胞、繊毛など様々な細胞器官が高度に分化した複雑な細胞です。また、この細胞は何かに触れるという機械的な接触や酸などの化学物質に対して的確に反応し、捕食者に対してはトリコシストを放出して防衛します。その他に、分裂(無性生殖)と接合(有性生殖)、大核と小核という2種類の核の役割など、ゾウリムシがどんな生物なのか、その全体像を紹介します。

<参考文献>

樋渡宏一  性の源をさぐる -ゾウリムシの世界- 岩波新書 

高木由臣 生物の寿命と細胞の寿命 ゾウリムシの視点から 平凡社自然叢書19

小泉貞明 ゾウリムシ 遺伝 第9巻 第3号 1975 裳華房 

見上一幸 接合の後期過程 遺伝 第40巻 第4号 1986 裳華房 

小阪敏和 原生動物の系統進化 遺伝44巻 第8号 1990 裳華房 

見上一幸 小泉貞明 ゾウリムシの研究 教材生物ニュース No24 

春本晃江 食うか食われるか 繊毛虫の攻撃と防御  日経サイエンス 1996年3月号 

ハウスマン 原生動物学入門 扇元敬司訳 弘学出版 

原生動物の観察と実験法 重中義信監修 共立出版 

ユクスキュル 生物から見た世界 思索社

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25分

繊毛運動

収縮胞

食胞形成

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一万本もの繊毛を波のように動かして活発な運動をします。
(この映像はメチルセルロースにより動きをおそくしたもの)

放射状に伸びる管が水を集め、中心の丸い部分が細胞表面に開いて水を排出します。丸い部分の外側が逆流を防ぐ弁の役割をしています。

ゾウリムシがエサを取り込む様子をポスターカラーを混ぜることによって見やすくしました。この方法によって細胞口周辺での水の流れ、食胞が形成されシャボン玉のように離れていく様子などがよくわかります。

この「ゾウリムシ」の映像は様々な科学番組に使われました。原生動物学会でも上映していただき、専門の研究者の方々から高い評価をいただくことができました。

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