ところで、このたくさんいるゾウリムシは、どのようにして増えているのでしょう

ゾウリムシを培養してみましょう。

まず採集してきた試料の中からゾウリムシだけを取り出します。

培養液にはレタスのしぼり汁などにエサになるバクテリアを繁殖させて使います。

体が2つにくびれています。

これは細胞分裂です。

単細胞生物のゾウリムシは細胞分裂によって増えるのです。

温度や培養液などの条件がよければ7,8時間に1回ぐらいの速さで分裂します。

エサが無くなったり、アンモニアなどの老廃物がたまったりして、やがて増えなくなりますが、新しい培養液に入れればまたふえはじめます。

けれども分裂のできる回数には限りがあります。

600から700回で、もうゾウリムシは分裂しなくなり死んでいきます。

分裂だけでいつまでも増えることができないとすれば、他にどんな方法で増えているのでしょうか。

ゾウリムシには原始的な性のあることが知られています。

特定の2つの系統のゾウリムシを混ぜ合わせると、系統の異なる2匹づつがペアーになります。

この現象は接合と呼ばれています。

その後ゾウリムシは離れ、再び1匹づつになります。

何のためにこのようなことをするのでしょうか。

接合をしている2匹のゾウリムシの間では、この段階で2つになっている小核のうちの一つを交換します。

小核の中にはゾウリムシの遺伝子がはいっています。

これはちょうど多細胞動物の卵と精子の受精によって新しい遺伝子の組み合わせができるのと同じです。

接合を終えた2匹のゾウリムシは誕生したばかりの双子の新しい生命なのです。

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ゾウリムシ

2分裂

接合の前の凝集反応

接合

小核の交換

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